ディスクイメージ(XDFファイル)から起動すると、Human.sysがメモリ上にロードされます。 Human.sysは、X68000のOS(オペレーティングシステム、基本ソフトウェア)で、 X68000を使用中は、アプリケーションからOS内のプログラムを呼び出します(システムコール)。 このため、OSはメモリ上に存在すること自体に意味と役割があるプログラムです。
OSはこのように、基本的にはアプリケーションプログラムの裏方で、待ちの姿勢のものですが、 システム起動時だけは、主体的に動作します。その動作内容を設定するのが、CONFIG.SYSです。
CONFIG.SYSは、ルートディレクトリに置くべきテキストファイルです。 置いていなければ規定の動作(Command.Xを探して実行)をします。
CONFIG.SYSの中には、OSと同様に、メモリ上に常駐することに意味があるプログラム(デバイスドライバ)を 羅列することや、Human68kが使用する作業メモリの大きさの指定などを、アプリケーションの動作環境に合わせて設定します。
FILES = 30 BUFFERS = 20 1024 LASTDRIVE = Z: KEY = \KEY.SYS USKCG = \USKCG.SYS BELL = \BEEP.SYS DEVICE = \SYS\PRNDRV.SYS DEVICE = \SYS\RSDRV.SYS DEVICE = \SYS\FLOAT2.X :
各パラメータの意味は本体付属のHuman68kユーザーズマニュアルに書いてあったと思いますが、備忘録程度に説明すると、
| FILES | 同時に開けるファイルの最大数。OS自体が5個使うため、それより多く必要ですが30までは要らないと思います。 |
| BUFFERS | ディスクアクセスを高速化するためのバッファサイズらしいです。
ディスクのセクタサイズが1024で、20個のバッファをメモリ上に確保するようです。 大したサイズではないかもしれませんが、貴重なメモリは実行用に回した方が有益なので、 不具合のない程度に節約した方がよいと思います。 |
| LASTDRIVE | ドライブレター(A:とかB:)の名づけの最大を設定する箇所です。 デフォルトでZ:になっています。特に設定する必要はないでしょう。 |
| KEY TITLE USKCG | キー定義、タイトル画像定義、外字定義のファイルを指定できますが、私は使ったことがありません。 |
| BELL | BEEP音の音声ファイルを指定できます。豪華にも、ADPCMファイルが鳴らせます。 初めは楽しいですが、X-BASICのエラー時やED.Xなどでも頻繁に鳴るので、選択には注意しましょう。 |
| DEVICE | デバイスドライバと呼ばれる、特殊なプログラムファイルを読み込み、メモリ上に常駐させます。 プリンタを使わないならPRNDRVは不要ですし、浮動小数点演算をしないならFLOAT2.Xを組み込む意味はありません。 |
| ENVSET | 環境変数を保持するメモリ容量と、環境変数の設定ファイル(標準でSTARTUP.ENV)を指定できます。 環境変数はCOMMAND.Xが起動するAUTOEXEC.BATのsetコマンドでも設定できるので、あまりこだわることは無いかと思います。 |
| PROGRAM | 実行可能なプログラム(X,Rファイル)を指定できます。 substコマンドなど、環境設定に係る外部コマンドの実行や、デバイスドライバの形式をとらない常駐プログラムを動かせます。 特に常駐プログラムについては、シェル(command.x等)実行前に常駐させることができます。 |
| SHELL | シェル(標準ではcommand.x)を、何か独自のものに変えることや、 command.xにコマンドラインを追加するようなことに利用できるらしいですが、私は使ったことがありません。 |
ゲームソフトのように、フロッピーディスク(イメージ)から自動起動させる場合は、 必要最小限のドライバ類を組み込むことで、ロード時間短縮とメモリ節約に配慮します。
極端な例では、PROGRAM=myprogram.xの1行だけにすることができます。
逆に、ハードディスクに環境を構築してパソコンらしい使い方をする場合には、 デバイスドライバの組み外しをすることで、より理解が深まります。
一般的には、FM音源ドライバー、浮動小数点演算パッケージ、日本語FP、RAMDISKドライバ くらいを組み込んで使うものだと思いますので、システムディスクの標準CONFIG.SYSを参考に、 これがどのようにシステム起動処理に作用するものか、じっくり観察すると良いと思います。
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