Human68kがCONFIG.SYSに沿ってシステムを構築を終えると、通常であれば、Command.xという名前の プログラムファイルを探してメモリにロードし、制御が渡されます。
AUTOEXEC.BATは、この一連の動作が成功したときにcommand.xから読み込まれ、中身を解析して処理される、 一種のプログラムリスト(スクリプト)であり、テキストエディタで編集可能なファイルです。
AUTOEXEC.BATの記述例を示します。
ECHO OFF PATH A:\;A;\SYS;A:\BIN;A:\BASIC2;A:\ETC; IF NOT EXIST D:\X68K.DIC COPY A:\DIC\*.* D:\
これは、Aドライブから起動する際、CONFIG.SYSでDドライブにRAMディスクを設定しており、そこに日本語FPの辞書ディスクを配置する使い方での記述例です。
”ECHO OFF”は、バッチファイルで処理するスクリプト文を表示しないようにする命令文です。
”PATH”は、コマンドラインで実行プログラムを入力する使い方をする際、フルパス名を書かなくてもよいようにするための、実行ファイル検索対象ディレクトリ候補を羅列したものです。
”IF NOT EXIST ファイル名 コマンドライン”は、バッチ処理内での条件分岐の書き方の実例です。RAMディスクに辞書ファイルがなければAドライブからコピーします。
このようにバッチファイルを使うと、コンピュータの状態に応じて処理を変えてみたり、環境変数にアクセスするなど、CONFIG.SYSとは違うやり方でシステムのカスタマイズができます。
CONFIG.SYSの書き方によっては、command.xを使わずに自作プログラムを開始することもできるのですが、一般的には、 command.xとautoexec.batをルートディレクトリに置いて、そこから自作プログラムを動かします。
このような形をとると、例えばゲーム独自のミュージックドライバ組み込みや、カレントディレクトリの移動など、 コマンドラインで行える初期設定処理をバッチファイルに任せる方式の自作プログラムを作るかたちになるため、 プログラム内でDOSコールを駆使して面倒なことをしなくて良くなります。
その反面、command.xの読み込みとバッチファイルの処理の間、起動画面をプレイヤーに見せることになり、 数秒間のこととはいえ、ちょっと退屈させてしまうかも、と思います。
起動画面もソフトの一部ですので、演出にはこだわりたいものです。
適材適所、といったところでしょうか。
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