実行ファイルを自作する方法は、プログラミング言語を用いてソースコードを作成し、 言語に対応した処理プログラムを使って変換(コンパイル)する方法が基本です。
現代の情報社会において、プログラミング言語の選択肢はとても多いのですが、 X68000に関しては、XCやgcc、68000アセンブラの中で選ぶのが導入が楽かと思います。
私の場合、「導入の手間」の一点で、アセンブラ一択です。
Human68k環境でのプログラミング環境の構築については、 普段、どの程度command.xを触っているか、コマンドライン作業に馴染みがあるかが問われます。
アセンブラを使う場合、以下のツールプログラムを使います。
アセンブラによる開発環境構築は、これらのツールを自由に実行できる環境を作ることと同義で、
まずは起動可能なシステムの、path設定が通っているディレクトリに上記のファイルをコピーします。
A> copy as.x a:\bin
A> copy lk.x a:\bin
A> copy lib.x a:\bin
A> copy cv.x a:\bin
その上で、autoexec.batに環境変数を設定すると便利になるようですが、 そこはリンカーのページで紹介するバッチファイルで代替することもできるので、 標準起動環境を壊したくない人は検討してみてください。
正式な用語かわかりませんが、ソースコードから実行ファイルを得ることを「ビルド」とか「デプロイ」とか言うそうです。 私は用語については無頓着なところがありますので、違っていてもご容赦ください。
それはともかく、プログラミングというのは経験が物を言う世界だと思いますので、
ソースコードを読み書きして実力が身につく過程を楽しみたいと思います。
そこでまずは、非常にシンプルなソースコードを使って、実行ファイルを作るまでの手習いをしてみます。
【hello.s】
DOS macro callname dc.w callname endm _EXIT equ $ff00 _PRINT equ $ff09 .text .even START: pea message(pc) DOS _PRINT addq.l #4,sp pea message2(pc) DOS _PRINT addq.l #4,sp DOS _EXIT message: 'Hello, "world".',$d,$a,0 message2: "Let's enjoy X68000.",$d,$a,0
最初に、テキストエディタを使って、上のソースコードをhello.sというファイルに書き写します。
A> ed hello.s
ソースコードの最終行は、必ず改行してください。
次にアセンブラを使い、ソースコードを解析処理して、オブジェクトファイルという中間ファイルを生成します。
A> as hello.s
何かエラーが出た場合は、ソースコードの打ち間違いだと思いますので、エディタに戻って見直します。
今度はリンカーを使い、オブジェクトファイルから実行ファイルを生成します。
A> lk hello.o
特に問題がなければ、hello.xというファイルが出来ているはずです。
これで実行ファイルを自作できました。早速実行してみましょう。
A> hello
案外、簡単でしょう?
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