カピバラ父さんのプログラミング処方箋~アセンブラ

実行ファイルを自作する方法は、プログラミング言語を用いてソースコードを作成し、 言語に対応した処理プログラムを使って変換(コンパイル)する方法が基本です。

現代の情報社会において、プログラミング言語の選択肢はとても多いのですが、 X68000に関しては、XCやgcc、68000アセンブラの中で選ぶのが導入が楽かと思います。

私の場合、「導入の手間」の一点で、アセンブラ一択です。

アセンブラによるプログラム開発

Human68k環境でのプログラミング環境の構築については、 普段、どの程度command.xを触っているか、コマンドライン作業に馴染みがあるかが問われます。

アセンブラを使う場合、以下のツールプログラムを使います。

  1. テキストエディタ:標準ED.X(システムディスク)またはお好みのエディタ
  2. アセンブラ:標準AS.X(福袋またはCコンパイラpro68k)またはHAS.X
  3. リンカー:標準LK.X(福袋またはCコンパイラpro68k)またはHLK.X
  4. ライブラリアン:標準LIB.X(Cコンパイラpro68k)
  5. コンバータ:標準CV.X(Cコンパイラpro68k)
HAS.XやHLK.Xは、インターネットで検索すると見つかります。
標準AS,LKの上位互換ですので、私はHAX.XはAS.X、HLK.XはLK.Xに名前を変えて利用しています。
A> ren has.x as.x
A> ren hlk.x lk.x

アセンブラによる開発環境構築は、これらのツールを自由に実行できる環境を作ることと同義で、 まずは起動可能なシステムの、path設定が通っているディレクトリに上記のファイルをコピーします。
A> copy as.x a:\bin
A> copy lk.x a:\bin
A> copy lib.x a:\bin
A> copy cv.x a:\bin

その上で、autoexec.batに環境変数を設定すると便利になるようですが、 そこはリンカーのページで紹介するバッチファイルで代替することもできるので、 標準起動環境を壊したくない人は検討してみてください。

単一ソースファイルのビルド

正式な用語かわかりませんが、ソースコードから実行ファイルを得ることを「ビルド」とか「デプロイ」とか言うそうです。 私は用語については無頓着なところがありますので、違っていてもご容赦ください。

それはともかく、プログラミングというのは経験が物を言う世界だと思いますので、 ソースコードを読み書きして実力が身につく過程を楽しみたいと思います。
そこでまずは、非常にシンプルなソースコードを使って、実行ファイルを作るまでの手習いをしてみます。

【hello.s】

DOS   macro   callname
	dc.w    callname
endm

_EXIT    equ   $ff00
_PRINT   equ   $ff09

	.text
	.even
START:
	pea	message(pc)
	DOS	_PRINT
	addq.l	#4,sp

	pea	message2(pc)
	DOS	_PRINT
	addq.l	#4,sp

	DOS	_EXIT

message:	'Hello, "world".',$d,$a,0
message2:	"Let's enjoy X68000.",$d,$a,0

最初に、テキストエディタを使って、上のソースコードをhello.sというファイルに書き写します。
A> ed hello.s
ソースコードの最終行は、必ず改行してください。

次にアセンブラを使い、ソースコードを解析処理して、オブジェクトファイルという中間ファイルを生成します。
A> as hello.s
何かエラーが出た場合は、ソースコードの打ち間違いだと思いますので、エディタに戻って見直します。

今度はリンカーを使い、オブジェクトファイルから実行ファイルを生成します。
A> lk hello.o
特に問題がなければ、hello.xというファイルが出来ているはずです。

これで実行ファイルを自作できました。早速実行してみましょう。
A> hello
案外、簡単でしょう?


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